会社には様々な社員が働き、誠実な行動を期待して採用しても「素行不良」や「怠慢勤務」、真面目だと思っていた社員が実は「金銭流用」や「情報の横流し」などをして会社に不利益を与えることも少なくありません。
社員・従業員の不正
- 素行不良
- 怠慢勤務(サボり)
- 金銭流用(横領)
- 情報漏洩(横流し) 等
事件が発覚して刑事事件として警察などのお世話になるより、不利益の少ない段階でその行為を断ち切ることや犯罪にならない前に予防ができれば、会社にとっても社員にとっても望ましいのではないでしょうか。
そこで会社の従業員・社員の素行調査を行って行為の戒めや対処策、予防策などを講じるという方法が考えられます。
もっとも何の根拠もない状態では、今の時代では社員の素行調査すらパワハラなどで問題視される可能性もなくはないので気を付けなければなりません。
何か疑わしい事実があったり、金銭がなくなる、取引先などからクレームが入る、営業など外での勤務で何の成果も上がっていないなど、何らかの疑いがあっても上司や他の同僚などが監視してチェックするだけでは状況が分からない時のご相談が基本となるでしょう。

会社の従業員・社員の素行調査の例
素行不良な社員の勤務状況を調査
たとえば、営業など外回りが多い社員が、他の社員と比べて帰ってくるのが遅い、逆に早い、しかも営業成績が全く上がっていないという状況があったとします。
さらに回ってきたという営業先に確認しても来ていないと言われた場合や飛び込み営業をしたといった企業に問い合わせてみても、そんな人は来ていない、すぐに帰ったと言われたような場合、営業中に何をしているのかが気になります。
まずは本人に確認する、上司や同僚が同行して1日一緒に行動してみるなどの活動を行い、かつ、しっかりと営業をするように注意をしたうえで状況の改善が見られないときには、素行調査を利用すると良いかもしれません。
営業中、何もせずにボーっと過ごしている、ギャンブルなどをしている、別のアルバイトをしているなどが分かれば、懲戒事由などにも該当するからです。
出張時の様子を調査
出張が多い社員の中に他の社員と比べて、出張経費の精算額がやたら多い社員がいたとしましょう。
本人は出張先の取引先を接待したなどと言って領収書なども渡してきますが、やり方がおかしい、成果が上がっていないなど問題がある場合、まずは一人で出張させずに、上司が同行していつもの流れをしてもらって確認を取りましょう。
その際に一人出張の際のようなお金がかからないことが分かれば、素行調査がおすすめです。
取引先の接待と言いながら、自分一人で個人的に豪遊している場合や取引先への土産物と言いながら家族や知人に大量の品物を買っているかもしれません。
金銭流用の事実を確認
経理担当者や金銭を扱う業務などにある人、顧客のクレジットカード情報などを扱っている人物が金銭などの流用をしている疑いがあるものの、疑い以上の事実が出てこないといった場合もあるでしょう。
金銭がなくなった場合や顧客のクレジットカードが悪用されたのは事実なのに誰なのか分からず、なんの対策もできないことすらあり得ます。
そのように疑わしい人物がいるという場合に素行調査をすることができます。
給与額に見合わない豪遊をしている、ギャンブルで大金をつぎ込んでいる、異性に貢いでいるなどの素行がないかを調査してもらいましょう。
情報の横流しなど取引の不正を確認
企業の社員に対する素行調査でニーズが高いのが、ライバル企業などへの情報の横流しやインサイダーなどの疑いがある場合が挙げられます。
社員や役員などが情報の横流しなどによって企業に損失を与えることがないよう、事前に予防することや損失を最小限に抑えたいと思われます。
実際に事件となってしまってからでは損害も大きくなるので、早めの素行調査で情報を掴み、社員や役員の適正処分を図りたいところです。