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尾行調査
尾行調査

尾行調査とは何か?探偵が解き明かす「行動」の真実


尾行調査とは、探偵や調査者が対象者の「行動」を詳細に調査するための専門的な手法であり、主に尾行、追跡、張り込みなどがその具体的な手段となります。この調査方法は、様々な状況や目的に応じて利用され、依頼者の疑問や不安を解消し、確かな真実を明らかにするために不可欠なものです。尾行調査は、単一の技術ではなく、複数の専門的な手法を組み合わせることで、対象者の行動を多角的に把握することを可能にします。

尾行(びこう):対象者の動向を秘密裏に追う技術


尾行は、対象者の動向を秘密裏に追いかけて記録する、素行調査の根幹をなす手法です。特に、不審な行動や不正行為の具体的な証拠を収集する際に多用されます。プロの探偵や調査者は、群衆の中に紛れ込み、あるいは周囲の風景に溶け込むように慎重かつ機敏に行動します。その目的は、対象者の行動パターン、立ち寄り先、交友関係(特に新たな接触人物や異性との関係)などを詳細に把握することです。これにより、浮気の決定的な証拠、企業における不正行為の確証、あるいは個人の隠れた嗜好や習慣(例:ギャンブル、風俗店の利用)などを客観的に記録し、動かぬ証拠として提示することが期待されます。

追跡(ついせき):移動経路の綿密な記録と広範囲の把握


追跡は、尾行よりも広範な意味合いを持ち、対象者の移動経路を連続的に追いかけ、その行動を綿密に記録するプロセスを指します。これには、車両での追跡、公共交通機関での追跡、徒歩での追跡など、様々な状況に応じた方法が用いられます。場合によっては、GPS技術などの最先端機器が組み合わされることもありますが、その使用には法的な許可が求められる場合もあります。追跡調査は、失踪者の捜索(例:家出人の行動パターンを把握し、立ち寄り先を特定する)、犯罪捜査における容疑者の行動確認、さらには企業が従業員の職務中の行動を監視する(例:営業職の社員が顧客訪問をきちんと行っているか確認する)など、多様な目的に利用されます。

張り込み(はりこみ):特定の場所における詳細な観察


張り込みは、特定の場所(例:対象者の自宅、勤務先、浮気相手の家、特定の飲食店など)に探偵や調査員を配置し、長時間にわたって対象者の行動を詳細に観察する手法です。この手法は、特に特定の場所での活動(例:浮気相手との密会、不正取引、特定の施設への出入り)や会合、商業施設での行動、あるいは特定の時間帯における対象者の出入りなどを観察するのに非常に適しています。張り込み調査は、裁判関連の証拠収集(例:不貞行為の現場を押さえる)、企業における不正行為の証拠収集(例:従業員が会社に無断で副業を行っている現場を確認する)に非常に有用です。

法的な規制:尾行調査は、対象者のプライバシー権に深く関わるデリケートな領域であるため、法的な規制が明確に存在します。探偵や調査者は、探偵業法、個人情報保護法、民法、刑法など、関連する全ての法律を厳守する義務があります。不当な盗撮や盗聴、住居への侵入、あるいは個人情報保護法に違反する情報の収集は厳禁です。
探偵業者は、業務を行うにあたり、各都道府県の公安委員会に届け出を行い、探偵業届出証明書を取得する必要があります。この証明書は、その業者が法に基づいた運営をしていることの証しとなります。調査を実施する際には、依頼者との間で書面による契約を締結し、調査内容、期間、費用、報告方法などを明確にすることも義務付けられています。

尾行調査は、浮気の疑い解消や法的な紛争の証拠収集、失踪者の捜索など、様々な状況で有益な手法として利用されます。ただし、その適切な実施には倫理的な観点と法的な規制を遵守することが不可欠です。
対象者の名前や住所、勤務先などは、データ調査や聞き込み調査などで判明する場合もあります。
しかし、対象者の具体的な行動や立ち寄り先、接触した人物などは尾行しないと明らかになりません。

こうした「データには残りにくい情報」を調べる手段が、尾行調査なのです。

★尾行調査で判明する主な情報とは?

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●具体的な行動と立ち寄り先:
・自宅からどこへ向かい、どの店舗や施設に立ち寄ったか(例:飲食店、娯楽施設、ホテル、風俗店、病院など)。
・特定の場所での滞在時間。
・どのようなルートで移動しているか。

●接触した人物の詳細:
・誰と会っているか(性別、年齢、特徴、関係性:浮気相手、友人、ビジネスパートナー、あるいは不審な人物など)。
・接触した人物との具体的な行動(食事、買い物、特定の場所への入室など)。

●対象者の趣味、嗜好、生活習慣:
・ギャンブル(パチンコ、競馬など)への頻繁な出入り。
・風俗店の利用状況。
・飲酒の頻度と量、酒癖。
・その他、日常的な行動から推測される個人的な嗜好や習慣。

●利用中の金融機関:
・ATMや銀行の支店への立ち寄りが確認された場合、その金融機関を特定できる可能性があります。

●よく利用する交通機関:
・電車、バス、タクシー、自家用車、自転車など、主要な移動手段を把握します。
・自家用車の場合は、車種や車のナンバーを記録します。

●対象者の健康状況:
・病院への頻繁な通院、歩行の様子などから、健康状態に関する間接的な情報を得ることもあります。

●その他、対象者の生活状況:
・出退勤時間、帰宅時間、休日の過ごし方、生活のリズム、不審な行動の有無など、対象者の日常生活に関する広範な情報。

探偵の調査方法として最もポピュラーであり、ご依頼の多くがこの“尾行”を伴う調査となります。なぜなら、尾行調査でなければ知り得ない「生きた情報」こそが、依頼者が求める真実であり、問題解決の鍵となるからです。

★尾行調査が多岐にわたる調査に用いられる理由
尾行調査は、その特性上、対象者の行動から非常に多くの情報を得ることができます。そのため、探偵事務所や興信所における様々な調査において、尾行調査は不可欠な「基本手段」として用いられています。

【尾行調査が用いられる調査の主な例】

●浮気調査、不倫調査:
対象者の「浮気の証拠」を掴むために尾行調査が最も重要視されます。具体的には、浮気相手との密会シーン(例:カフェでのデート、飲食店での食事、ホテルへの入入りなど)を写真や映像におさめ、法的に有効な「動かぬ証拠」とすることが目的です。これにより、離婚交渉や慰謝料請求を有利に進めることが可能になります。

●結婚調査(婚約者調査):
結婚を考えている相手が、婚約者に伝えている情報(勤務先や住所、学歴、交友関係、家族構成、金銭状況など)に嘘がないか、あるいは隠している過去がないかを尾行調査で確認することができます。例えば、婚約者が実は既婚者であったり、二股をかけていたり、多額の借金を抱えていたり、結婚詐欺を企てていたりといった「真実」が、尾行調査によって明らかになることがあります。安心して人生の大きな決断を下すために不可欠な情報です。

●素行調査(広義):
特定の人物の普段の行動や生活態度、交友関係などを把握するために行われます。子どもの交友関係や非行の疑い、あるいは従業員の勤務態度や情報漏洩の可能性などを確認する際に用いられます。

●保険調査:
保険金詐欺の疑いがある場合、被保険者の傷病状態や就労状態が申告通りであるかを尾行調査で確認します。例えば、怪我や病気を理由に休業補償を受けている人が、実は健康に活動している様子を捉えることで、不正受給の証拠を収集します。

●身辺調査:
特定の人物の周辺情報(評判、人間関係、トラブル歴など)を総合的に調べる調査です。尾行調査によって、その人物がどのような環境で、どのような人物と関わっているかといった、より生きた情報が得られます。

●住所調査、勤務先調査:
対象者の現在の住所や勤務先が不明な場合に、行動を追跡することでその所在地を特定します。特に連絡が取れない債務者や失踪者の特定に有効です。

●ストーカー被害調査:
ストーカー行為を働いている相手の行動パターン、行動範囲、自宅や勤務先、そしてターゲットへの接近方法などを把握し、被害状況を客観的に記録します。これは警察への被害届提出や、法的な措置を講じる上での重要な証拠となります。

「浮気調査」や「不倫調査」といった具体的な目的の調査においても、対象者の「行動」を追うという意味で、すべて尾行調査という基本手段が用いられています。データ調査や聞き込み調査で調べきれない、あるいは客観的な証拠として不十分な情報を補完する際に、尾行調査は不可欠な役割を果たすのです。

★尾行調査でよくある依頼内容:あなたの悩みは解決できる

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探偵事務所へ寄せられる尾行調査に関する依頼内容は、多岐にわたりますが、共通して「対象者の行動の真実を知りたい」という強い思いが背景にあります。以下に、尾行調査で特によくある依頼内容をご紹介します。

●「配偶者が浮気をしているかもしれないので、尾行調査で決定的な証拠を掴みたい」 最も一般的な依頼の一つです。配偶者の行動に不審な点があるものの、確証がなく精神的に不安定な状況にある方が、真実を知り、離婚や関係修復の判断材料を得るために依頼されます。

●「婚約者の言動が怪しく、結婚詐欺ではないか調べてほしい」 結婚を控えた婚約者の金銭感覚、交友関係、あるいは経歴詐称の疑いがある場合に、その真偽を確認するために依頼されます。一生を左右する大きな決断を前に、後悔のない選択をするための重要な調査です。

●「家族の行動に不審な点があり、調査してほしい」 特に子どもの非行(夜遊び、特定の人物との接触、薬物使用の疑いなど)や、高齢の親の金銭管理における問題、あるいは他の家族の隠れた行動(借金、ギャンブルなど)に懸念がある場合に依頼されます。家族の問題に第三者の視点を入れることで、冷静かつ客観的な事実を把握し、適切な対応を講じることができます。

●「人探しをしていて、現在の居場所を知りたい」 連絡が途絶えた友人、家族、あるいは債務者など、特定の人物の現在の所在を確認するために依頼されます。過去の情報と現在の行動調査を組み合わせることで、対象者の居場所を特定します。
「従業員の素行を調べてほしい」 企業の経営者や管理職が、従業員の勤務中の行動(営業中のサボタージュ、顧客との不適切な関係、機密情報の持ち出しなど)や、不正行為の疑いがある場合に依頼されます。企業の損失を防ぎ、健全な組織運営を維持するために不可欠な調査です。

●「ストーカー行為を働いている相手の行動範囲を知りたい」 ストーカー被害に遭っており、加害者の行動パターンや、どこから接近してくるのか、あるいは自宅や勤務先を把握しているのかといった情報を得るために依頼されます。警察への被害届提出や、法的措置を講じる際の重要な証拠となります。

尾行や張り込みによる「尾行調査」では、対象者の具体的な行動、立ち寄り先、接触した人物が明確に判明します。また、尾行中に対象者がPCやスマートフォンを利用していた場合、その画面の内容(通信相手、閲覧サイトなど)や通信相手などが、技術的に可能であれば分かる場合もあります。
対象者の「素行」(過去の様子、評判など)を知りたい場合は、聞き込み調査のほうが適している場合も多いでしょう。しかし、「現在進行形でどこに立ち寄ったか、誰と会ったか」という、リアルタイムの具体的な行動を知りたい場合は、迷わず尾行調査が最適です。

★尾行を探偵に依頼するメリット:プロだからこそできること

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様々な目的で利用される尾行調査ですが、ご自身で行うことには多くのリスクが伴います。だからこそ、プロの探偵に尾行を依頼することには、以下のような大きなメリットが得られます。

●プロの尾行技術で「バレずに」調査を進めてくれる
尾行調査では、対象者に決してバレることなく、かつ見失わない絶妙な距離感を保ちながら追跡を行う必要があります。人混みの中での紛れ方、周囲の状況を読み解く洞察力、そして不自然な態度を取らずに溶け込む技術は、一朝一夕には身につきません。また、証拠を掴むためには、暗い場所でも鮮明な写真や映像を撮影する高度な機材と、それを使いこなす技術が必須です。探偵は、尾行調査に必要なこれらの専門的な技術と、数多くの現場で培われた豊富な経験を兼ね備えています。探偵になる前には、尾行調査のノウハウを徹底的に学びますし、暗所での機材の操作方法や、対象者にバレにくい追跡方法(例えば、交通状況や建物の配置を利用した巧妙な追跡)も熟知しています。

●データでは分からない「対象者の行動」が判明する
インターネット上の情報や公的なデータだけでは、対象者の「行動」そのものを把握することはできません。対象者が「いつ、どこで、誰と、何をしたか」という具体的な情報は、そのままだとデータに残ることはほとんどありません。しかし、尾行調査なら、対象者の移動経路、立ち寄り先での行動、接触した人物とのやり取りなど、目に見える形で行動を抜け・漏れなく記録することができます。この「生きた情報」こそが、依頼者が知りたい真実であり、問題解決の鍵となることが多いのです。例えば、浮気相手との密会場所や時間、具体的な接触の様子など、データだけでは決して知り得ない情報が尾行によって明らかになります。

●交渉や裁判で「有利になる」調査報告書が手に入る
探偵の尾行調査では、対象者の行動を時系列順に「調査報告書」として客観的かつ詳細にまとめてくれます。この報告書は、単なる口頭報告ではなく、調査日時、場所、行動内容、接触人物、滞在時間などが正確に記述されており、加えて要所要所での高画質な写真や映像データが添付されます。これらの報告書と添付された写真・映像データは、動かぬ証拠として非常に強力な“武器”になります。特に、法的な交渉(例:示談交渉)や裁判(例:離婚裁判、損害賠償請求訴訟)など、あなたの主張を裏付ける客観的な証拠が必要となる場面で、その威力を最大限に発揮します。多くのケースで、証拠の有無が交渉や裁判の結果を大きく左右します。

★尾行調査を自分で行うのは危険!:なぜプロに任せるべきなのか?

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浮気や不倫、人探しなどでお困りの方の中には「自分で尾行調査をしてみたい」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし結論から申し上げますと、尾行調査をご自身で行うという行為は、専門知識や経験がないため、リスクの方がはるかに大きくなってしまうため、強くおすすめできません。

【ご自身で尾行調査を行う3つの大きなリスク】

●対象者にバレてしまい、余計に警戒されて証拠が掴めなくなる
これが最も深刻なリスクです。浮気や不正行為などの後ろ暗いことをしている対象者は、常に周囲を警戒しながら行動しています。特に、浮気相手や秘密の取引相手などと会う場合は、普段以上に警戒心を高めていることがほとんどです。そのような相手に対し、尾行調査の心得のない一般の方が尾行をしたとして、バレないで完遂することはできるでしょうか?残念ながら、尾行がバレてしまう確率のほうが圧倒的に高いでしょう。
対象者に尾行がバレてしまえば、彼らはさらに警戒して行動を隠蔽するようになり、証拠を掴める確率は格段に低くなってしまいます。また、あなたが調査していることが明らかになることで、夫婦関係であれば修復が不可能になったり、職場であれば人間関係が決定的に悪化したりするなど、精神的なダメージや関係性の破壊に繋がる可能性も非常に高いです。

●対象者や会っていた相手から通報、訴訟されるリスクが高い
一般の方が無許可で他人の行動を継続的に監視することは、プライバシー侵害と見なされる可能性があります。探偵業者は、探偵業法に基づき適法に調査を行いますが、一般の方にはそのような法的根拠がありません。そのため、もし尾行が対象者にバレて、警察に通報されたり、民事訴訟(プライバシー侵害、ストーカー行為など)を起こされたりするリスクがあります。慰謝料を請求されたり、逮捕されたりする可能性もゼロではありません。自分の権利を守ろうとした行為が、かえって法的トラブルに巻き込まれる結果を招きかねないのです。

●時間と手間、費用を浪費しても確実な証拠が得られるとは限らない
尾行調査は、時間と労力を要する非常に根気のいる作業です。対象者の行動は予測不可能なことが多く、長時間張り込んだり、長距離を尾行したりしても、何ら成果が得られない日も少なくありません。プロの探偵であれば、効率的な調査計画を立て、チームで連携して無駄なく調査を進めますが、一般の方が単独で行う場合、移動費用や交通費、そして自身の貴重な時間を費やした挙句、肝心な証拠が全く掴めず、徒労に終わるケースの方が圧倒的に多いのです。結果として、精神的な疲弊と経済的な負担だけが残ることになりかねません。

こうした3つの大きなリスクを考慮すると、やはり専門知識と技術を持つプロの探偵へ尾行調査を依頼するのが、最も安全かつ確実に、そして効率的に目的を達成するための得策だといえます。