不倫や浮気はみなの関心を惹くのか、ここ最近巷を騒がせているのが有名人の浮気報道です。
週刊誌やワイドショーはそういったテーマを挙って取り上げています。
やはり大衆はなんだかんだいっても、有名人のスキャンダルには興味津々です。
清楚な女性や真面目なイメージがあった男性が実は不倫や浮気の常習者だった、こういったギャップが話題を呼び集めています。
ただ、浮気をめぐるトラブルはいわゆる一般市民の間でも多発して来ました。
有名人のように当然ワイドショーやネットで取り上げられませんが、世間ではひと昔前に比べて、不倫や浮気行為への心理的なハードルが下がって来ています。
恋愛をめぐる価値観の変化とSNSの発展
良し悪しは別にして日本人の男女は元々どちらかといえば恋愛に対して奥手でした。
欧米の人々に比べて異性と積極的にコミュニケーションを交わすことが少なく、またボディータッチや直接的なアプローチも控えめでした。
ところが価値観が欧米化してきたことや様々な恋愛小説や不倫をテーマにした映画やドラマがヒットしたこともあり、それまでは貞操観念が強かった日本人男女の考え方がここ最近で随分と様変わりし始めています。
むしろ不倫こそ純愛、結婚という既存のルールに縛られたくない、という気持ちを持ち始める男女が増えてきており、それを言わば後押しするようなテレビのコメンテーターや有名人も大勢いらっしゃいます。
世間全体に浮気はそんなに悪いことではない、不倫もまた一つの新しい恋愛の形という発想が既に根付いている中で、インターネットやスマートフォン(スマホ)のSNSアプリの発展が起こり「浮気をしやすい」環境が整ってきているのです。
「浮気をしやすい」環境は、さまざまな要因が組み合わさった複雑な状況を指し示す言葉です。このような環境が形成される際には、関係者の感情や行動に影響を与える可能性があります。
まず、コミュニケーションの不足が浮気をしやすい環境を生み出す要因となります。パートナーシップにおいて意見や感情を正直に共有できない場合、不安や不満が溜まりやすくなります。この状況下では、浮気が避けがたい手段として現れ、感情の空白を埋める一時的な解放と見なされることがあります。
一方で、感情の不一致や不満足感が高まる場合も、「浮気をしやすい」環境の要因となります。パートナーシップが予期せぬ課題に直面し、解決の道が見つからない場合、浮気は一時的な逃避手段となりやすくなります。感情の不調和が継続する中で、別の関係が求められるように感じられることがあります。
また、魅力的な誘惑が豊富な環境も浮気を誘発する可能性があります。仕事や社会的な活動が多忙で、他の異性との接触が頻繁にある場合、誘惑に屈することが誘発されることがあります。特に、誘惑に対処する手段やパートナーシップを強化する手段が不足している場合、浮気のリスクが高まります。
浮気をしやすい環境を変えるためには、まずパートナーシップ内のコミュニケーションを強化し、お互いの感情や期待を理解することが重要です。また、パートナーシップにおいて感情の不一致が発生した場合、専門家の助言を求めたり、共に問題解決に取り組むことが有益です。魅力的な誘惑が多い環境においては、互いに信頼を築くことやパートナーシップを深化させるための努力が求められます。
スマホやタブレット、SNSの普及による浮気への影響
インターネットは1995年頃からありましたが、いわゆるパソコンでする作業であり、一般家庭への普及率はまだそれほどではありませんでした。
その後2010年前後から急速に一般市民へとスマホとタブレットが浸透し、個人がネットを秘密裏に使える環境が構築されました。
それ自体は素晴らしいことですが「浮気相手を探すツール」としても活用され始めています。
多くのSNSは匿名で利用可能です。
登録にはメールアドレスが必要ですが、それもまた無料のフリーメールを使えば誰でもすぐに取得できます。
さらにパソコンが苦手な主婦や年配の方でも、画面をタップするだけで使えるスマホであれば、見よう見まねでSNSに登録でき、またすぐに不特定多数の人々と交流ができます。
家族の目が届かないところ、しかも24時間365日いつでも不特定多数の異性と秘密裏に連絡が取れる、これがSNSの怖いところです。
パートナーが若い異性と連絡を交わしていることがまるで分からず、またSNS等を勝手にログインして覗くことは夫婦間でも違法になるため、多くの家庭でそれは自重されており、妻や夫が頻繁にSNSでデートの約束をしている場合や不倫相手を探していても、それに全く気が付けないのです。
趣味や娯楽のSNSが浮気のきっかけに
出会い系サイトは明らかに異性との交流を目的にしたものですので、真面目な男性や女性が最初からそれにハマることはありません。
出会い系サイトは、明らかに異性との交流を目的としたオンラインプラットフォームの一形態です。これらのサイトは、異性との新しい出会いや恋愛関係、時には友情やパートナーシップの機会を提供することが主な目的です。こうしたサイトはデジタル時代の恋愛や社交において、広く利用されています。
出会い系サイトの特徴の一つは、利用者が異性とコミュニケーションをとるためにプロフィールを作成し、興味や好み、個人的な情報を共有することです。これにより、共通の趣味や価値観を共有する相手を見つける手がかりとなります。サイト内でのメッセージのやり取りやオンラインチャットを通じて、お互いの相性や関心を確認し、リアルな出会いに繋がることが期待されます。
一方で、出会い系サイトには様々な利用目的や期待が存在します。恋愛関係を求める者から友達募集や趣味の仲間を探す者まで、多様な要望に対応しています。これにより、異性との交流を目指すだけでなく、自身のニーズに合致する相手との出会いを実現することができます。
ただし、出会い系サイトを利用する際には慎重さが必要です。プライバシーの保護やセキュリティに留意し、相手とのコミュニケーションにおいても誠実で理解を深めるよう心掛けることが重要です。また、サイト上でのやり取りがリアルな関係に進展する際には、安全な場所での初対面や注意深い検討が求められます。
総じて、出会い系サイトは異性との交流を目指す手段として広く利用されています。その利用者が異性との新たなつながりを築き、豊かな人間関係を発展させることができる一方で、安全性や誠実さを心がけることが、健全なオンライン交流を築く鍵となります。
一方でSNSは既に世間的に浸透しているカジュアルなツールです。
純粋に自分の趣味や娯楽のため、そのアカウントを取得して、誠実にネット友達を作ろうとする人々が大半です。
最初は普通に趣味のスポーツや仕事のことを、偶然知り合った異性のネット友達と話していただけなのに、自然と交流が深くなり、お互いメッセージ交換を重ねて実際に会いたいという気持ちが強くなり、思いがけないところが浮気のきっかけが生まれます。
もちろんSNSユーザーの全員が不貞行為をするわけでもなく、いわゆるオフ会に参加することやネット友達と純粋にリアルで会うだけの人々が大半ですが、そういった誘惑を刺激されるツールである点は確かです。