「素行調査をするとどこまでわかるのか?」と言う疑問をお持ちかもしれません。
ある特定人物(対象者)の素行を探偵事務所が調べることでわかる内容には、主に以下の3つの項目が挙げられますので御参考下さい。
素行調査は、特定の対象者の日常的な行動や活動に焦点を当て、その生活パターンや行動パターンに関する情報を収集するための調査手法です。この種の調査は、個人や法人が異常な行動や信頼性の確認、不正の疑いの調査、浮気の疑いの確認など、さまざまな目的で利用されます。素行調査によって得られる内容は多岐にわたります。
まず第一に、素行調査によって明らかにされるのは調査対象者の一般的な行動パターンです。日々の生活スケジュールや行動範囲、趣味、人間関係などが観察され、これにより個人のライフスタイルに関する洞察が得られます。これは、探偵や調査者が対象者の動向を把握し、調査の方針を立てる上での出発点となります。
さらに、素行調査では特定の目的に関連する情報も明らかになります。例えば、浮気の疑いがある場合、調査者は対象者の行動を注意深く観察し、不審な行動や不自然な動きを把握しようとします。これにより、浮気の有無や異常な行動の根拠を把握することが期待されます。
デジタルフォレンジクスや技術の進歩により、素行調査はオンラインでの行動にも及びます。ソーシャルメディアの利用状況やウェブサイトへのアクセス履歴、電子メールのやり取りなども調査の対象となり、これによって対象者のオンライン上の活動が明らかにされます。
ただし、素行調査はプライバシーに関わるデリケートな領域であり、法的な規制や倫理的な配慮が必要です。適切な法的手続きや調査機関の協力を得ながら、合法かつ倫理的な手段で素行調査を行うことが求められます。
1.対象者の時系列の行動
対象者の時系列の行動を明らかにすることは、素行調査において重要な情報の一環です。時系列の行動パターンを把握することは、対象者の生活スタイル、習慣、行動傾向を理解し、特定の目的に基づいた調査の進行方針を確立する上で不可欠です。
まず、対象者の日常的な行動を時系列で追跡することにより、その生活スケジュールや活動範囲が把握されます。これには通勤の様子、仕事や趣味のスケジュール、友人や家族との交流などが含まれます。これらの情報は、調査者にとって調査の基本となり、対象者の一般的な生活状況を理解するのに役立ちます。
素行調査では特に、特定の目的や懸念に基づいて対象者の行動を詳細に観察することが求められます。浮気の疑いがある場合、対象者の外出先や遅い帰宅、特定の場所での行動などが特に注目されます。これにより、異常な行動があるかどうか、ある場合にはその根本的な理由を明らかにすることが期待されます。
また、デジタルフォレンジクスの進歩により、オンライン上での行動も時系列で調査対象となります。ソーシャルメディアの投稿や活動、ウェブサイトの閲覧履歴、電子メールのやり取りなどが、時系列データとして分析され、対象者のオンライン上の動向が明らかにされます。
ただし、これらの調査は法的かつ倫理的な観点から慎重に行われなければなりません。プライバシーの尊重や法的な制約に留意し、適切な手続きと専門家の協力を得ながら、時系列の行動パターンを把握することが求められます。
事前に開始場所と開始時間が設定されますが、たとえば、対象者が○時○分に自宅を出た、○時○分に○○駅に入った、○時○分に東京行きの電車に乗った、など、時系列(分単位)での具体的な行動を知ることができます。
もちろん要所要所での写真なども撮影しておりますので、時系列での行動の裏付けにもなっております。
2.対象者の立ち寄り先
対象者が外出した場合、自宅や勤務先以外の場所へ立ち寄ることが考えられます。
対象者の立ち寄り先を把握することは、素行調査において非常に重要です。立ち寄り先の調査は、その人物の日常的な行動や習慣を理解し、特定の目的に基づいた調査の方針を確立する上での有益な手段となります。以下に、対象者の立ち寄り先に関する素行調査の重要性と手法について説明します。
- 生活パターンの理解: 対象者が日常的にどのような場所を訪れるかを知ることで、その人物の生活パターンや嗜好を理解することができます。これには仕事や趣味、友人や家族との交流などが含まれます。
- 浮気の疑いの調査: 特に浮気の疑いがある場合、対象者が訪れる場所が重要な手がかりとなります。異性との接触や特定の場所での行動がある場合、これが浮気の有無や異常な行動の指標となる可能性があります。
- ビジネス調査: 対象者がビジネス関係でどのような場所を訪れるかを知ることは、企業調査や競合他社の動向調査において重要です。商談や会議、業界イベントへの参加などがその一例です。
- オンライン活動の補完: 立ち寄り先の調査は、オンライン上での活動と補完関係にあります。例えば、対象者が特定の店舗での行動をソーシャルメディアに投稿している場合、これが調査の一助となります。
- リアルタイムの観察と記録: 探偵や調査者はリアルタイムで対象者の立ち寄り先を観察し、時間や場所に関する正確な記録を取ることが求められます。これにより、対象者の行動パターンの変化や特定の行動が頻繁に行われているかを確認できます。
ただし、立ち寄り先の調査はプライバシーの尊重や法的な制約に留意しながら行われる必要があります。不当な侵入やプライバシーの侵害は避け、適切な法的手続きと専門家の協力を得ながら調査を進めることが大切です。
その場合、立ち寄り先の名称および所在地、何時何分に立ち寄り、何時何分に出て行ったのか、どのような施設であるのかなど判明したことをお伝えいたします。
民事裁判では何時何分に入り、どのような施設に入り、何時何分に出てきたかが重要な証拠材料になる事が多く、浮気や不倫に関する素行調査におけるラブホテルや相手居住先などが良い例です。
3.対象者が接触または合流した人物
対象者が調査中に他の人物と接触・合流し、行動をともにすることがありますが、代表的なものとしては家族・知人・勤務先同僚・浮気相手などが挙げられます。
それらの人物についても性別・推定年齢・風貌や服装、状況から推測される対象者との関係など判明したことや推察されたことをお伝えすることができます。もちろん写真やビデオにて撮影しておくことは言うまでもありません。
また状況によって、浮気相手などについては調査対象を変更し居住先などを調べ、個人を特定する情報を集めていきます。
対象者が接触または合流した人物を把握することは、素行調査や調査活動において特に重要です。この情報は、対象者の社会的なネットワークや人間関係を理解し、特定の出来事や状況における行動の背後にある要因を解明する上で役立ちます。以下に、対象者が接触または合流した人物に関する素行調査の重要性と手法について説明します。
- 社会的なネットワークの理解: 対象者が接触または合流した人物を知ることで、その人物との関係や社会的なネットワークを理解できます。友人、家族、同僚、ビジネスパートナーなど、これらの関係性が対象者の行動や意思決定に影響を与える可能性があります。
- 浮気や不正行為の調査: 特に浮気の疑いや不正行為の調査では、対象者が接触したり合流したりする人物が重要な情報となります。異性との接触や特定の場所での合流がある場合、これが浮気の有無や異常な行動の手がかりとなります。
- ビジネス調査: 対象者が仕事やビジネス関係で接触または合流する人物を知ることは、企業調査や競合他社の動向調査において重要です。ビジネスパートナーや取引先との関係性が業績や戦略に影響を与える可能性があります。
- オンライン活動との連携: 対象者がオンライン上で交流した人物と実際に接触または合流する場面も重要です。ソーシャルメディアなどでのオンライン活動と、現実の人間関係が密接に結びついている可能性があります。
- リアルタイムの監視と報告: 調査者は対象者が接触または合流した人物をリアルタイムで監視し、時間や場所に関する正確な報告を行います。これにより、対象者の行動パターンの変化や特定の人物との頻繁な接触が把握できます。
ただし、人物との接触や合流に関する情報の収集はプライバシーの尊重と法的な制約に注意を払いながら行われなければなりません。不当な侵入やプライバシーの侵害を避け、合法かつ倫理的な手段で調査を進めることが不可欠です。
4.調査報告書
判明したこれらのことはすべて、調査終了後に提出される「調査報告書」(※報告書サンプル)に写真付きで記載されます。
ある程度の期間、素行を継続して調べることにより、対象者の生活状況から交友関係、行動範囲などをほぼ把握することができると言えます。