探偵というと、私立探偵をイメージする方がいるでしょう。
学校に公立と私立があるように、私立探偵は公ではないのでしょうか。
しかし、実際公立探偵というものはなく、何か調査を依頼したくて探偵を探す場合、その際に相談するのは全て私立探偵となります。
警察と探偵を分けるため?
私立探偵という言葉が生まれた理由は諸説ありますが、一つ考えられることとして警察と探偵を分けるためという理由があります。
警察が公立探偵で、探偵が私立探偵という考え方です。
警察と探偵は大きく異なります。
警察も探偵と同じように調査をすることがありますが、あくまで事件性があったときのみです。
たとえば成人した子どもが家出をしてしまったのか帰ってこない、探してほしいと警察に依頼しても動いてくれません。
ただの親子喧嘩だろうと見られ、事件性が低いと判断されやすいからです。
しかし小さい子どもが遊びに行って、夜になっても帰ってこないとなれば事件性が疑われます。
もしかしたら不審者に誘拐されたかもしれないなどと、事件性を疑い警察は動くこととなります。
警察は事件性があるとき、もしくは実際事件があったときしか動きません。
そのため事件性がないときは、探偵に依頼することになります。
探偵業の許可を受けているか
成人した子どもが家出をして帰ってこないから、探偵に依頼して探してもらおうと考えたとします。
この際、まずどの探偵に依頼するか探すことになりますが、どの探偵でもよいということではありません。
中には探偵と偽って、許可なしに探偵業を行っているところもあります。
悪徳な人に依頼すると、調査ができなかったが依頼料はもらう、調査をした際に手間がかかったから追加で費用を請求するなどと大きなトラブルになります。
探偵業とは、個人もしくは民間の業者が行っていることです。
そのため私立探偵と呼ばれる諸説もありますが、探偵業を営むためには届け出をする必要があります。
誰しも探偵業を営むことができるということではありません。
探偵業を営むためには条件があり、加えて各都道府県の公安委員会への届け出も義務付けられています。
中にはこの届け出をせずに、勝手に探偵業を営んでいる悪徳な人もいるので注意しましょう。
適切な教育を施している私立探偵は安心
私立探偵を営むためには、さまざまな条件があります。
探偵になるためには特別な専門資格は不要です。
しかし探偵業者は従業員に対して、探偵業務を適切に行えるよう教育を行わなくてはいけないと定められています。
探偵に依頼するときはその探偵がしっかり教育を受け、また業務をしっかりこなすことができる人か見極めなくてはいけません。
これまでの実績がホームページに記載されている、また口コミでもよい評価がされている場合、安心して依頼できるでしょう。
制限された中で調査し結果を出す私立探偵
探偵だからといって、なんでも調査をしてもよいということではありません。
警察と異なる点でもありますが、令状を持って住居に入って調査をするなどの侵入調査は認められません。
たとえば浮気相手の住居に侵入して盗聴器を仕掛けるといったことは禁止されています。
尾行調査や素行調査など、制限されている中でもうまく調査をする術を身に付けている探偵はプロです。
秘密厳守も大切
私立探偵としてやっていくために、秘密を守ることも重要です。
調査のために依頼人から聴取した内容など、第三者にばらしてはいけません。
調査が完全に終わったら、調査のために知りえた情報を破棄するなど徹底している私立探偵もいます。
口が堅い探偵には安心して依頼できます。