法律により探偵を公に掲げて業務を実施するには「探偵業を行う住所の管轄警察署へ届け出」が必要になります。
日本国内どの都道府県で探偵を始めるにもこの届け出は必要なのであります。
探偵業法の適正化に関する法律の施行により、「古き良き日本の自由気ままな探偵像」は崩壊したカタチとなったと言えるでしょう。
現代の探偵は全て鎖に繋がれて自由を失った存在、と退屈そうに古い時代を知る探偵達は口を揃えてつぶやきます。
古参の先輩探偵達から聞く昔話は現代では信じられない「まるでドラマや映画のなかの出来事!?」と思わせる昔話が出ること出ること・・・・
こんな昔話を知ってしまったならば、現代の探偵達が語るエピソードなど足下にも及ばないと少々可哀想な時代に探偵になってしまったと気の毒にさえ感じてしまうのです。
現代で調査現場に立つ探偵達が行っている業務は「はたして探偵業務?」と言える程の差が昔と今では存在し「昔の探偵達は法律に縛られていない存在」であったことがうかがい知れるのであります。
著者である私自身も20数年前にとある探偵事務所の扉を開き現在に至っている経歴をもっていますが、「上には上が存在する」ことは世の常なので自身の武勇伝はこの場所では控えさせていただき「古参の先輩達の語り部」に徹したいと思います。
探偵に必要な資格とは
むかしむかしの探偵に必要な資格は何であったか?
古参の先輩老探偵はボソボソとつぶやきます。「忍耐・根性・度胸・それに依頼者に応える気持ち」と。
小説やドラマ映画のようなエピソードなど関係ないと眉間にシワをよせてつぶやきます。
時代に関係なく探偵に必要な資格は昔も今も変わっていないとボソボソつぶやきます。
いくら時代の変化で実施できる調査内容が異なろうとも「探偵の本質は依頼者に届くものであると」。
探偵業は法律によって制限が設けられている現状にあります。
必要な規定が存在するならば法規に沿った業務はもちろんであり、それ以下は存在しないと言える事でしょう。
しかし、探偵の仕事が人間の手で行われている以上、調査結果に必要な思いが実施される調査に反映され「探偵自身の思いが調査結果に現れる」こともしばしば・・・
調査を手掛ける探偵の人間性がこの上なく「探偵に必要な資格」と言えると・・・隣で居眠りしてしまった老探偵が夢のなかでつぶやいているように感じます。