なぜ探偵は「いつ・どこで・誰と」を徹底的に追うのか? 創業40年の老舗が教える「浮気調査」の本質とメリット

序章:日常という名の舞台裏を覗く勇気
「いってらっしゃい」と笑顔で送り出したパートナーの背中。その背中が、角を曲がった瞬間にどのような表情をしているか、あなたは想像したことがあるだろうか。
あるいは、「今日は残業で遅くなる」というメールを受け取ったとき、その送信ボタンが押された場所が、本当に会社のオフィスなのか、それとも別の誰かの部屋なのか、疑ったことはないだろうか。
私たちは皆、他人の「普段の行動(=素行)」のすべてを知ることはできない。夫婦であっても、親子であっても、24時間365日監視し続けることは不可能だ。だからこそ、そこには「信頼」という名の接着剤が必要となる。
しかし、ひとたびその接着剤が剥がれかけ、「疑惑」という名の風が吹き込むと、日常の景色は一変する。
「最近、夫の服装の趣味が変わった」
「妻が休日に一人で出かけることが増えた」
「スマホをトイレにまで持ち込むようになった」
こうした小さな違和感は、決して無視してはならないシグナルだ。それは、あなたの知らないところで、パートナーが「別の顔」を持ち始めている証拠かもしれないからだ。
探偵アーガスリサーチには、日々多くの相談が寄せられるが、その中でも圧倒的に多いのが「素行調査」の依頼である。
一般的に「浮気調査」として知られるこの調査だが、我々プロフェッショナルの視点から言えば、それは「対象者の素行(普段の行動)」を丸裸にするための、極めて高度かつ緻密な情報収集活動に他ならない。
トップページにも記載している通り、素行調査の定義は明確だ。
「対象者がいつ、どこで、誰と接触をもったのか」
「どんな素行をしているのか」
「相手はどんな人なのか」
これらを徹底的に調査し、記録し、証明する。
1979年(昭和54年)の創業以来、法律事務所の調査部門をルーツに持ち、40年以上にわたって「真実」を追求し続けてきたアーガスリサーチ。
本コラムでは、我々が行う「素行調査」とは一体どのようなものなのか、なぜそれが浮気問題の解決に不可欠なのか、そして40年の歴史が証明する「プロの仕事」の真髄について、5000文字を超えるボリュームで徹底的に解説する。これは、不安の霧の中を彷徨うあなたへの、一筋の道標となるはずだ。
第1章:素行調査の解剖学――「点」を「線」にし、「面」で捉える技術

「いつ・どこで」――アリバイ崩しの第一歩
素行調査の基本にして核心は、**「いつ(時間)」と「どこで(場所)」**を特定することにある。
浮気をする人間は、必ずと言っていいほど嘘をつく。
「週末はゴルフに行く」
「今夜は接待で遅くなる」
「友人の結婚式の準備がある」
こうした言葉の裏側にある真実を暴くのが、素行調査の最初のステップだ。
しかし、単に「夫が渋谷にいた」という事実だけでは、浮気の証明にはならない。「仕事で渋谷に寄っただけだ」と言われればそれまでだからだ。
ここで重要になるのが、時間の連続性である。
「18時に会社を出た」
「19時に渋谷駅に到着した」
「23時まで渋谷に滞在していた」
この時間の流れ(タイムライン)を秒刻みで記録することで、空白の時間の存在を浮き彫りにし、言い逃れの余地を狭めていく。GPSなどの最新機器は、この「位置情報の特定」において強力な武器となるが、それはあくまで補助的なものに過ぎない。
「誰と接触したのか」――決定的な瞬間の捕捉
場所と時間が特定できたとしても、一人でいただけでは不貞行為(浮気)にはならない。ここで最も重要な要素、**「誰と(人物)」**が登場する。
アーガスリサーチの調査員は、対象者が誰かと接触する瞬間を、決して見逃さない。
待ち合わせ場所はどこか。駅の改札か、路地裏の喫茶店か、あるいは車でのピックアップか。
接触した瞬間の二人の様子はどうだったか。笑顔で手を振ったのか、周囲を警戒しながら無言で合流したのか。
そして何より、接触後のスキンシップの有無だ。手をつなぐ、腕を組む、腰に手を回す。これらの行動は、二人の関係性を推測する上で極めて重要なファクターとなる。
我々調査員は、まるで透明人間のように対象者に張り付き、これらの行動をつぶさに観察し、撮影する。
「いつ、どこで」という無機質なデータに、「誰と」という人間ドラマが加わった瞬間、それは単なる行動記録から「疑惑の証拠」へと変貌するのだ。
「どんな目的で」――不貞の証明という高い壁
さらに踏み込んで調査しなければならないのが、**「どんな目的であっていたのか」**という点だ。
異性と二人で食事をしていても、それが「商談」や「業務打ち合わせ」であれば、法的には何の問題もない。浮気調査において最も難しいのは、この「業務」と「不貞(プライベート)」の境界線を明確に引くことである。
ここで、アーガスリサーチの強みである「法律事務所由来」のノウハウが活きてくる。
裁判において不貞行為と認定されるためには、「肉体関係があったと推認できる事実」が必要となる。
つまり、「どんな目的で」の答えが「肉体関係を持つため」であることを証明しなければならないのだ。
そのための最強の証拠が「ラブホテルへの出入り」である。ラブホテルは、その性質上、性的接触を目的とする場所と社会通念上みなされるため、ここへの出入りが証明されれば、言い逃れはほぼ不可能となる。
しかし、相手の家やシティホテルの場合はどうだろうか。「部屋で映画を見ていただけ」「仕事の話をしていただけ」という反論が予想される。
だからこそ、我々は「滞在時間」や「室内の消灯状況」、「出入り時の服装の変化(シャワーを浴びた形跡など)」といった周辺事実を積み重ね、「これは不貞目的以外にはあり得ない」という状況証拠を固めていくのである。

第2章:見知らぬ影を追う――「相手はどんな人なのか」を暴く意義
浮気相手のプロファイリング
トップページにある「相手はどんな人なのか」という一文。これは、素行調査における「身元調査(付帯調査)」の重要性を示唆している。
パートナーの浮気が発覚した際、依頼者の怒りや悲しみは、当然ながらその相手にも向けられる。
「どこの誰なのか」
「既婚者なのか独身なのか」
「パートナーとはどういう関係なのか(同僚、元同級生、出会い系など)」
素行調査では、対象者(パートナー)と別れた後の浮気相手(第二対象者)を尾行することで、その帰宅先を割り出し、氏名や住所、勤務先といった個人情報を特定していく。
これは、単なる好奇心を満たすためではない。ここには、極めて実務的かつ法的なメリットが存在する。
慰謝料請求の必須条件
もしあなたが、浮気によって受けた精神的苦痛の代償として、浮気相手に慰謝料を請求したいと考えた場合、相手の「特定」は避けて通れないプロセスだ。
「名前も住所も分からない相手」を訴えることはできないからだ。内容証明郵便を一通送るにも、相手の正確な住所と氏名が必要になる。
また、相手の属性を知ることは、戦い方を決める上でも重要だ。
相手も既婚者であれば「W不倫」となり、逆にこちらのパートナーが慰謝料を請求されるリスクも発生する。
相手が無職で資産がなければ、高額な慰謝料を請求しても回収できない可能性がある。
相手が同じ会社の部下であれば、会社への影響を考慮した交渉術が必要になる。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉通り、浮気相手という「敵」の正体を正確に把握することは、その後の交渉や裁判を有利に進めるための絶対条件なのである。
アーガスリサーチでは、プライバシーに最大限配慮しつつも、合法的な範囲であらゆる手法を駆使し、相手の素性を丸裸にする。
第3章:素行調査を利用する人々――3つのストーリー

「探偵に依頼するなんて、特別な事情がある人だけだろう」
そう思っているなら、それは大きな誤解だ。アーガスリサーチに素行調査を依頼される方の9割は、ごく普通の生活を送っている一般の方々である。
ここでは、典型的な3つの利用パターンを紹介しよう。
ケース1:【決断の時】離婚を見据えた30代女性 Aさん
Aさんは、夫の度重なる朝帰りと、スマホを隠す行動に悩んでいた。小さな子供がおり、経済的な不安もあったが、「このまま嘘をつかれ続ける人生は嫌だ」と決意し、当社に相談に来られた。
素行調査の結果、夫は会社の部下と半同棲状態にあることが判明。詳細な報告書(ラブホテルの出入り映像含む)を武器に弁護士を通じて交渉した結果、高額な慰謝料と養育費、そして財産分与を勝ち取り、新しい人生をスタートさせた。
彼女にとって素行調査は、自立のための「軍資金」と「自由」を手に入れるための戦いだった。
ケース2:【再生の願い】家庭を守りたい50代男性 Bさん
Bさんは、妻が最近、同窓会をきっかけに外出が増えたことを心配していた。離婚する気は全くないが、もし変な男に騙されているなら助けたい、目を覚まさせたいという思いで依頼された。
調査の結果、妻は同級生の既婚男性と不倫関係にあることが発覚。Bさんは報告書を妻に見せ、静かに話し合った。「君を愛しているからこそ、調べてしまった。もう一度やり直したい」というBさんの言葉と、突きつけられた現実(相手も既婚者であり、遊びである可能性が高いこと)に妻は号泣して謝罪。
その後、相手男性には「二度と接触しない」という誓約書を書かせ、夫婦は再構築の道を歩み始めた。
彼にとって素行調査は、壊れかけた絆を修復するための「ショック療法」だった。
ケース3:【真実の確認】婚約中の20代女性 Cさん
Cさんは、婚約者の男性の言動に不信感を抱いていた。結婚式の準備に非協力的で、休日の予定も教えてくれない。「結婚してから後悔したくない」という強い思いで、結婚前調査(素行調査の一種)を依頼。
結果は「シロ」。彼はサプライズで新居の準備や、Cさんのためのプレゼント選びに奔走していたことが判明した。Cさんは自分の疑念を恥じたが、同時に心の底から安堵し、曇りのない笑顔で結婚式を迎えることができた。
彼女にとって素行調査は、一生のパートナーを信じ抜くための「最後の確認作業」だった。
このように、利用者の目的は「離婚」「修復」「確認」と様々だ。しかし共通しているのは、全員が調査を通じて「現状を打破し、前へ進む力」を得ているという点である。

第4章:素行調査のメリット――なぜ「プロ」でなければならないのか
リスク回避:素人の限界と危険性
「自分で尾行してみよう」と考える人は多い。レンタカーを借り、変装してパートナーの後をつける。しかし、これは極めて危険な賭けだ。
素人の尾行は、驚くほど簡単にバレる。振り返ったパートナーと目が合った瞬間、すべてが終わる。相手の警戒レベルは最大になり、証拠隠滅を図られ、二度と尻尾を出さなくなるだろう。さらに、夫婦関係は最悪の状態になり、修復も離婚交渉も困難になる。
また、法的なリスクもある。行き過ぎた監視や、スマホの無断閲覧、GPSの違法な取り付けは、プライバシー侵害やストーカー規制法違反に問われる可能性がある。被害者であるはずのあなたが、加害者として訴えられる――そんな悪夢のような展開を避けるためにも、プロへの依頼は必須の選択肢だ。
証拠能力:裁判で勝てる報告書
アーガスリサーチの最大の武器は、「裁判で勝てる報告書」を作成できることにある。
創業以来、数多くの弁護士と連携してきた我々は、裁判官が何を重視し、どのような証拠を採用するかを熟知している。
「いつ、どこで」の記録はもちろん、写真の鮮明さ、撮影アングル、日時入りのタイムスタンプ、そして報告書の文章表現に至るまで、徹底的に「証拠能力」にこだわっている。
例えば、暗闇の車内での密会。スマホのカメラでは真っ暗で何も映らない場面でも、我々の業務用の超高感度暗視カメラなら、二人の表情まではっきりと捉えることができる。
この「圧倒的な証拠力」こそが、相手に「ぐうの音も出させない」状況を作り出し、有利な条件での解決(高額慰謝料や親権獲得)を引き寄せるのだ。
心理的サポート:孤独な戦いからの解放
浮気の悩みは孤独だ。親にも友人にも相談できず、一人で抱え込んでいる人が多い。
プロに依頼するということは、「味方」を手に入れるということでもある。
アーガスリサーチの相談員は、調査のプロであると同時に、数多くの人生ドラマを見てきたカウンセラー的な側面も持つ。あなたの不安を受け止め、法的な知識に基づいたアドバイスをし、最後まで並走する。
「一人じゃない」という安心感は、素行調査というサービスの隠れた、しかし大きなメリットと言えるだろう。
第5章:料金と費用――「安心」の対価

料金の透明性
探偵業界には、「料金が不透明」「あとから高額請求された」という悪しきイメージが一部にあることは否定できない。だからこそ、老舗であるアーガスリサーチは、料金の透明性にこだわっている。
素行調査の費用は、主に「調査員の人数」「調査時間」「車両・機材費」で構成される。
当社では、ご相談の段階で詳細な見積もりを作成し、「なぜこの金額になるのか」を丁寧にご説明する。契約書にない追加料金を請求することは、東京都調査業協会加盟店として、断じて行わない。
費用対効果を高める工夫
調査費用を抑えるための提案も積極的に行っている。
闇雲に24時間張り込むのではなく、依頼者からの情報(帰りが遅い曜日、怪しい行動パターンなど)を元に、「ピンポイント」で調査日を設定する。あるいは、まずはGPS調査で行動範囲を絞り込んでから、本調査(尾行)に移行する。
これらにより、無駄な調査時間を削ぎ落とし、効率的に証拠を収集することが可能となる。
「高い」と感じるかもしれない。しかし、証拠がないまま離婚して慰謝料をもらえなかったり、財産分与で損をしたりする金額(数百万~数千万)と比べれば、調査費用は「自分の権利を守るための必要経費」であり、極めてコストパフォーマンスの高い投資と言えるはずだ。

第6章:アーガスリサーチの矜持――「見張り番」としての40年
社名である「アーガス」は、ギリシャ神話の「百の目を持つ巨人」に由来する。
我々の調査員は、この名に恥じぬよう、現場において「百の目」を持つがごとく、あらゆる方向に神経を研ぎ澄ませている。
素行調査とは、対象者のプライバシーに深く踏み込む行為だ。だからこそ、そこには高い倫理観と責任感が求められる。
興味本位で覗き見るのではない。依頼者の正当な権利を守り、法的な正義を実現するために、プロとして「素行」を見極める。
西日暮里の下町から、赤坂・新宿の摩天楼まで。東京のあらゆる場所を知り尽くした我々の「目」から、逃れられる嘘はない。
1979年から続く40年の歴史。それは、技術の進化の歴史であり、同時に「信頼」の積み重ねの歴史でもある。
我々は、あなたの人生の重要な局面において、最も信頼できる「目撃者」でありたいと願っている。
結び:真実は、あなたを自由にする
「素行調査」という言葉には、どこか冷たく、怖い響きがあるかもしれない。
しかし、その本質は「愛する人の本当の姿を知る」という、とても人間臭く、切実な行為だ。
もし今、あなたがパートナーの行動に疑念を抱き、暗闇の中で立ち尽くしているのなら、勇気を出してその一歩を踏み出してほしい。
真実を知ることは、終わりではない。それは、あなたが嘘の呪縛から解き放たれ、自分自身の人生を取り戻すための「始まり」なのだ。
「いつ、どこで、誰と、どんな目的で」
その答えが出たとき、霧は晴れ、目の前には新しい道が広がっているはずだ。
アーガスリサーチは、その道の入り口で、あなたを支える灯火となることを約束する。
疑うことに疲れたら、プロを頼ってほしい。
あなたの平穏な日常を取り戻すための鍵は、ここにある。






