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探偵の仕事とは

クライアントである依頼人が何らかの問題に直面した際、「この先どうすればよいのか?」の判断材料となる資料や情報を各種調査によって提供するのが探偵の仕事です。

実際のところ、問題そのものを最終的にに解決するのはあくまでも依頼人自身、あるいは弁護士などの資格を持つ方となります。

探偵は夫や妻の浮気問題、社員の素行問題、子供のいじめや非行問題など尾行による行動調査では日常の状況を把握する事を目的として調査を行い、結婚調査、採用調査、人探しなどの所在調査などでは聞き込みによる調査によって個人の人柄、学歴、職歴の確認など虚言や詐称の有無、居所などを確認していきます。

ところがネット上では、詐欺事件被害者向けに事件を解決し返金させますとか、別れさせ屋、復縁屋などの業務も手掛けるという探偵業者が存在します。

探偵の仕事としては詐欺事件の加害者を特定したり背景を調査するまでであり、解決したり更に返金させる様な業務を受けてはならない事になっています。

仕事として詐欺事件を解決したり、返金させる手続きを行えるのは、被害者以外では弁護士などの国家資格を持った「士業」関係者のみのはずなのですが、それをネット上で公開しているということは正規の探偵事務所とは言えません。

また「別れさせ工作」「復縁工作」なども本来の探偵業務とはかけ離れており、当探偵事務所の所管である警視庁主催の探偵業研修会などでも「公序良俗に反する」おそれがあるとして注意喚起が毎回されている位です。

探偵は情報を扱う

探偵の調査業務は必然的に個人情報に携わる仕事になります。

依頼内容や依頼目的に探偵が取得した個人情報を正当に利用する人か悪用する人かを見極め無ければならないという事も毎回確認しておかなければなりません。

何を持って見極めるかは相談を受ける探偵個々人の経験しかないのが実情です。

またネット上でも様々な個人情報が氾濫しています。

ちょっとした知識を持っていると更に多くの情報が手に入る便利な世の中になっていますが信憑性には多少疑問が残ります。

こういった情報についても探偵は裏付けを取らなければならなくなり、意外にもこの業務に時間がかかる場合もあるのです。

また最近では最新のデジタル機器についても日頃から勉強をしておかないと全くついて行けなくなってしまいます。

尾行、張り込み、聞き込みだけが探偵の仕事というのでは無くなってきているのです。

調査依頼を受ける

また一番重要な仕事というのが「調査依頼を受ける」という業務があります。

調査依頼されなければ、どんなに優秀な探偵が揃っていたとしてもその探偵技術を発揮できません。

弁護士などの紹介や以前のクライアントからのリピートだけでは経営は成り立たず、やはり新規の依頼をどれだけ受けられるかにかかってくるのです。

インターネットによる広告が主体となった現代、誰でも簡単にホームページを作成、多くの探偵事務所が検索ワードによって出てきます。

相談者の多くの人が1社だけでは無く、いくつかの探偵事務所に問い合わせをする時代、特徴を出す事も大事ですがやはり信頼性を伝える事が大事なのではないでしょうか。

多くの相談者は初めて探偵事務所を利用してみようと思っている人が大勢なのです。そんな相談者と応対する相談員はある程度、探偵業務に携わっていないと対応ができません。

相談員という女性スタッフを単体で募集しているケースも存在しますが、探偵業務を知らない人が相談に応じてもまず相談にはなりません。

確かに相談者の悩みについて同調する事は出来るでしょう。しかし、調査を実施する際の細かい状況やデメリット、的確なアドバイスなども伝え、誠意ある応対は探偵経験者でなければできません。

また探偵業務を長年経験することで地名や地理などにもすぐに対応できるはずです。

このように探偵の仕事というのは常日頃から研鑽の繰り返しであり、職人同様、経験実績が無ければ務まらないのです。

探偵の仕事は、単なる情報収集や調査だけでなく、継続的な研鑽が不可欠です。この職業に従事する者は、常に変化する環境やテクノロジーの進展に対応し、高度なスキルや専門知識を身につける必要があります。以下は、探偵が研鑽の繰り返しを通じてどのように職務に向き合うかについての考察です。

探偵業は情報の収集や調査が主要な活動ですが、単なる技術だけではなく、深い専門知識や多岐にわたるスキルが求められます。探偵は法的な知識、倫理規範、テクノロジーの理解、コミュニケーション能力など、様々な分野で高度な能力を発揮する必要があります。

研鑽の繰り返しは、探偵が迅速かつ正確に情報を収集し、それを的確に解釈するための重要なプロセスです。テクノロジーの進展や社会の変化に迅速に対応するためには、最新のツールや手法に精通し、常に学び続ける姿勢が欠かせません。

また、法律の変更や新たな規制にも敏感である必要があります。法的な知識が不足していれば、探偵業務が合法的でない手段に走る可能性があります。このため、法令順守は探偵にとって非常に重要な原則です。

人間関係の管理やクライアントへの適切な報告も、研鑽を通じて洗練されます。クライアントとの円滑なコミュニケーションは、調査の成果を的確に伝え、期待に応えるために欠かせない要素です。

継続的な研鑽を通じて、探偵は高度なプロフェッショナリズムを発揮し、信頼性のあるサービスを提供することができます。職業倫理や専門知識の向上に取り組む姿勢が、探偵業界の発展とクライアントの信頼を築く上で不可欠です。