社員の不正、子供の非行、婚約者の嘘……。日常に潜むリスクを「可視化」する、老舗探偵社の全方位調査術
序章:「まさか」が起きる前に、「普段」を知る重要性

私たちの日常は、信頼関係という薄氷の上に成り立っています。
「長年勤めてくれている社員だから、不正などするはずがない」
「うちの子に限って、非行やいじめに関わっているわけがない」
「結婚を約束した相手なのだから、経歴や家族構成に嘘はないはずだ」
そう信じたい気持ちは、人間として当然の感情です。しかし、残念ながら現実は時に残酷です。
企業の横領事件、SNSを通じた子供のトラブル、結婚詐欺や経歴詐称。ニュースで流れるこれらの事件は、決して対岸の火事ではありません。被害に遭った人々の多くもまた、直前まで「まさか自分の身に起きるとは」思っていなかったのです。
探偵アーガスリサーチにご相談いただく案件の中で、「浮気調査」と双璧をなすほど需要が高いのが、広義の「素行調査」です。
当社のトップページにも記載している通り、素行とは「普段の行い・行動」を意味します。そして素行調査とは、対象者が**「いつ、どこで、誰と接触し、どんな素行をしているのか」**を客観的に明らかにする調査のことです。
この調査の射程は、男女の不貞トラブルに留まりません。
企業の防衛、子供の安全確保、結婚前の信用確認、金銭トラブルの相手方の資産把握など、人生やビジネスのあらゆる局面において、「相手の真の姿」を知るための最強のツールとなります。
1979年(昭和54年)の創業以来、法律事務所の調査部門をルーツに持ち、40年以上にわたり社会の裏側を見つめ続けてきたアーガスリサーチ。
本コラムでは、浮気調査以外の視点から見た「素行調査」の多様な活用法と、それがもたらす「安心」の価値について、具体的な事例を交えながら5000文字を超えるボリュームで徹底解説します。
リスク管理が叫ばれる現代社会において、なぜ今「素行調査」が必要とされるのか。その答えを紐解いていきましょう。
第1章:企業の危機管理――社員・取引先の「素行」を見抜く

1. 社員の不正・背任行為の摘発
企業にとって、社員は家族であり財産ですが、同時に最大のリスク要因にもなり得ます。
特に近年増えているのが、営業社員のサボりや、経費の私的流用、さらにはライバル企業への情報漏洩といった背任行為です。
「成績が急に落ちた営業マンがいる」
「直行直帰が増え、行動が不透明だ」
「退職予定の社員が、頻繁に顧客データを持ち出しているようだ」
こうした兆候に対し、経営者が感情的に問い詰めても、証拠がなければ「事実無根です」とシラを切られるだけです。最悪の場合、「パワハラだ」と逆告発されるリスクさえあります。
ここで役立つのが、プロによる素行調査です。
アーガスリサーチでは、対象となる社員を尾行し、勤務時間中の行動を分刻みで記録します。
「営業先に行かずパチンコ店に入り浸っている映像」
「競合他社の人間と密会し、封筒を手渡している写真」
「社用車を私的に利用し、デートに使っている証拠」
これら「いつ、どこで、誰と、何をしていたか」を証明する報告書があれば、会社側は就業規則に基づき、懲戒解雇や損害賠償請求といった毅然とした対応をとることができます。これは、会社という組織を守るための正当な防衛策なのです。
2. 中途採用時の採用調査(雇用調査)
「採用した人物が、実は経歴を詐称していた」
「前の職場で重大なトラブル(横領やセクハラ)を起こしていた」
「反社会的勢力と関わりがあった」
人材不足が叫ばれる中、企業は採用を急ぐ傾向にありますが、一人の「問題社員」が入ることで、組織全体が崩壊するケースは珍しくありません。
履歴書や職務経歴書は、あくまで自己申告の書類に過ぎません。そこに書かれていない「素行」を確認するのが、採用調査です。
前職での勤務態度、退職理由の真偽、近隣での評判などを調査することで、履歴書からは見えない人物像を浮き彫りにします。これは差別的な調査ではなく、企業のリスクヘッジとしての適性検査の一環と言えます。
3. 取引先・役員の信用調査
新規取引を始める際や、M&A(合併・買収)を検討する際、相手企業の財務状況だけでなく、代表者や役員の個人的な「素行」も重要な判断材料になります。
「派手な生活をしているが、裏で多額の借金があるのではないか」
「反社会的勢力との交際疑惑はないか」
「ギャンブル癖や異性トラブルを抱えていないか」
企業のトップの素行不良は、そのまま会社の信用失墜に直結します。アーガスリサーチは、ビジネスの現場においても「転ばぬ先の杖」としての情報を提供します。
第2章:家庭の安全を守る――子供・家族の「見えない時間」

1. 子供のいじめ・非行調査
「最近、子供の服が汚れていることが多い」
「お小遣いがすぐになくなる」
「部屋に引きこもり、誰かと夜通し通話している」
子供の変化に気づいても、親が直接聞けば「うるさい」「関係ない」と心を閉ざしてしまうのが思春期です。しかし、その背後には「いじめ」「恐喝」「万引き」「薬物」「パパ活・援助交際」といった深刻なトラブルが潜んでいる可能性があります。
親の目が届かない放課後の時間帯。子供はどこで、誰と会い、何をしているのか。
素行調査によって、
「不良グループと接触し、たまり場に出入りしている」
「SNSで知り合った中年男性とホテル街へ向かった」
「公園で集団から暴力を受けていた」
といった衝撃的な事実が判明することがあります。
残酷なようですが、事実を知らなければ、子供を救うことはできません。
アーガスリサーチの調査員は、子供に気付かれないよう細心の注意を払って尾行し、現状を把握します。その報告書を持って学校や警察、専門機関に相談することで、初めて具体的な解決へと動き出すことができるのです。
これは監視ではなく、子供の命と未来を守るための「見守り」です。
2. 離れて暮らす家族の安否確認
高齢化社会において増えているのが、遠方に住む高齢の親や、一人暮らしの家族の素行調査です。
「最近、親の言動がおかしい。認知症かもしれない」
「怪しい宗教や詐欺グループに出入りしているのではないか」
「実家の近くに変な人物がうろついていると聞いた」
電話では「元気だよ」と言っていても、実際はゴミ屋敷状態で生活していたり、悪徳訪問販売の被害に遭っていたりするケースがあります。
「普段の生活状況」を確認することで、介護の必要性や、防犯対策の緊急度を判断することができます。
第3章:人生のパートナー選び――結婚前調査(婚前調査)

「愛」だけでは見えない現実
「結婚」は人生最大の決断の一つですが、近年、マッチングアプリや婚活パーティーを通じた出会いが増え、相手の背景(バックグラウンド)をよく知らないまま婚約に至るケースが急増しています。
「彼は本当に独身なのか?」
「大手企業勤務と言っているが本当か?」
「ギャンブルによる借金はないか?」
「実家はどんな環境で、家族に問題はないか?」
これらを確認することは、相手を疑うことではなく、これから長い人生を共にするための「安心の土台作り」です。
素行調査(結婚前調査)では、対象者の勤務先への出勤確認(在籍確認)、帰宅先の特定、休日の過ごし方(ギャンブルや異性関係)、近隣での評判などを調査します。
実際の事例:破談になった嘘、深まった絆
ある女性からの依頼で婚約者の男性を調査したところ、彼は「経営コンサルタント」と自称していましたが、実際は無職で、複数の女性から借金を重ねている「結婚詐欺師まがい」の人物であることが判明しました。女性はショックを受けましたが、「入籍する前に分かってよかった。人生を棒に振るところだった」と感謝されました。
逆に、ある男性からの依頼で婚約者の女性を調査したケースでは、彼女が「家事手伝い」と言いつつ、実は病気の母親の介護を献身的に行っている姿が確認されました。男性は彼女の優しさと苦労を知り、結婚への決意をより固くし、彼女の家族ごと支える覚悟を決めました。
このように、素行調査は嘘を暴くだけでなく、相手の「美点」や「隠れた事情」を発見し、絆を深めるきっかけにもなるのです。
第4章:素行調査の方法論――「アーガス」の目が捉えるもの

法律事務所由来の「合法性」と「証拠能力」
アーガスリサーチの強みは、そのルーツにあります。法律事務所の調査部門からスタートした我々は、調査の「合法性」を何よりも重視します。
素行調査は、一歩間違えればプライバシーの侵害やストーカー行為になりかねません。しかし、我々は法的な境界線を熟知しており、正当な業務の範囲内で最大限の情報を収集します。
また、調査報告書の質も圧倒的です。
「何月何日 何時何分」という正確なタイムスタンプ。
人物の顔がはっきりと識別できる鮮明な写真。
地図や図面を用いた分かりやすい行動経路図。
これらは、万が一裁判になった際にも「証拠」として採用されるレベルの完成度を誇ります。
西日暮里・赤坂・新宿――「土地勘」という武器
素行調査において、「土地勘」は極めて重要な要素です。
アーガスリサーチは、東京都荒川区西日暮里に本部を置き、港区赤坂や新宿区新宿に主要拠点を展開しています。
下町エリアの入り組んだ路地や、地域特有のコミュニティ。
都心の繁華街やオフィスビルの構造、交通網の流れ。
それぞれの街の特性を知り尽くした調査員が、対象者の動きを先読みし、決して見失いません。
例えば、対象者が西日暮里の狭い路地裏の居酒屋に入った場合、車での追跡は不可能です。我々は即座にバイクや徒歩部隊に切り替え、自然な形で張り込みを継続します。
逆に、赤坂の高級ホテルであれば、フォーマルな服装で周囲に溶け込み、ロビーでの接触を確認します。
この柔軟な対応力こそが、創業40年の実績を支える現場力なのです。
第5章:依頼者の声――素行調査が変えた未来

ここでは、浮気調査以外の素行調査を利用された方々の、実際の解決事例をご紹介します。
事例1:【企業防衛】横領社員の決定的な証拠(製造業・社長)
「経理担当の社員が、会社の金を使い込んでいる疑いがありました。しかし、彼は古株で信頼も厚く、証拠なしには動けませんでした。
アーガスさんに素行調査を依頼したところ、彼が勤務時間中に競艇場に入り浸っている姿や、愛人と思われる女性に高額なプレゼントを渡している現場が次々と明らかになりました。さらに、身辺調査で多額の消費者金融への借金があることも判明。
この報告書を突きつけると、彼は泣き崩れて横領を認めました。会社の膿を出し切ることができ、本当に感謝しています」
事例2:【子供の安全】息子の夜遊びの正体(40代・母親)
「高校生の息子が、夜中にこっそり家を抜け出すようになりました。悪い仲間と付き合っているのではないかと心配で、夜も眠れませんでした。
調査の結果、息子は深夜の公園でダンスの練習をしていることが分かりました。実は、文化祭で披露するために仲間と猛練習していたのです。『親に言うのは恥ずかしい』と隠していただけでした。
悪い想像ばかりしていましたが、調査報告書に写っていた息子の真剣な表情を見て、涙が出ました。疑ってごめんねと思いつつ、彼の成長を見守ろうと決めました」
事例3:【金銭トラブル】貸した相手の羽振りの良さ(50代・男性)
「知人に300万円を貸しましたが、『金がない』と言って一向に返ってきません。しかし、SNSでは贅沢な生活をしているように見えました。
素行調査を依頼すると、彼は高級マンションに住み、頻繁にゴルフに行き、高級車を乗り回していることが判明。さらに、隠し口座の存在や、別の事業で利益を上げている実態も浮き彫りになりました。
弁護士を通じてこの調査結果を提示し、強制執行の手続きをとったところ、全額回収することができました。『金がない』は真っ赤な嘘でした。プロに頼まなければ泣き寝入りするところでした」
第6章:料金と流れ――「見えない不安」をコストに変える

明朗会計の約束
素行調査の費用は、調査員の人数、調査時間、車両費などの実費で構成されます。
「浮気調査」と基本的な料金体系は変わりませんが、調査の目的や難易度によって変動します。
例えば、社員の営業サボり調査であれば、平日9時~17時という決まった時間の調査で済むため、比較的リーズナブルに収まることが多いです。一方、対象者の行動パターンが全く読めない「失踪者の捜索」に近い素行調査の場合は、事前のデータ分析が必要となり、費用がかさむ場合もあります。
アーガスリサーチでは、東京都調査業協会の指針に基づき、契約前に詳細なお見積もりを提示し、ご納得いただいてから調査を開始します。不当な追加請求は一切ございません。
リスクをお金で買うという考え方
「調査費用は高い」と感じるかもしれません。しかし、それを「リスク回避のための保険」と考えてみてください。
横領を放置して会社が倒産するリスク。
結婚後に相手の借金地獄に巻き込まれるリスク。
子供が取り返しのつかない犯罪に巻き込まれるリスク。
これらが現実になった時の損害額や精神的苦痛は、調査費用の比ではありません。
「安心」と「真実」をお金で買い、未来のトラブルを防ぐ。素行調査は、極めて合理的な自己防衛手段なのです。
結び:アーガスの「百の目」が、あなたの日常を守る
「素行調査」という言葉は、少し古めかしく、堅苦しい響きがあるかもしれません。
しかしその本質は、現代社会において最も不足している「確かな情報」を手に入れることです。
フェイクニュースやSNSの虚像が溢れるこの世界で、私たちが見ている「相手の姿」は、本当に真実なのでしょうか。
社員の笑顔の裏にある裏切り。
子供の沈黙の裏にある叫び。
婚約者の甘い言葉の裏にある秘密。
それらを見抜くことができるのは、40年の歳月をかけて磨き上げられた、プロフェッショナルの「目」だけです。
アーガスリサーチは、神話の巨人「アーガス」のように、決して眠ることなく、あなたの大切な日常を見守り続けます。
もし今、あなたの周りで「説明のつかない違和感」があるのなら、それは何かのサインかもしれません。
一人で悩み、悪い想像を膨らませる前に、私たちにご相談ください。
西日暮里、赤坂、新宿。東京の街角から、私たちは真実への扉を開きます。
「いつ、どこで、誰と、どんな素行をしているのか」
その答えを知ることは、あなたと、あなたの守るべき人々の未来を照らす光となるはずです。






