探偵侍の独り言・素行調査とは?

現代では余り耳にする事もなくなり探偵用語にも聞こえる「素行調査」という言葉。多分、昭和50年以前の生まれの方でしたら、殆どの人が耳にした事はあるかと思います。
「素行調査」とは書いてある通りに素行を調べるという事で、通常、尾行、張り込みにより対象者の動静を調査する事で、尾行調査、追跡調査、行動調査、動静調査などとも言われ、特に夫婦間での浮気を調べる素行調査では浮気調査、不倫調査などと別格的な呼称もあります。
尾行、張り込みによる素行調査の場合、まず依頼人から自宅や勤務先など調査開始場所を指定して頂き、指定開始時間から対象者が出てくるのをひたすら張り込んで待機します。ここでまず問題なのが本人確認についてです。もちろん事前に依頼人から対象者の写真などを預かりますが写真がかなり古かったり、現在の印象と大分異なっていますと特定が困難となっていきます。特に対象者が女性ですと髪型、化粧で印象がガラッと変わってしまい、冬場などではマスクでもされると最悪です。なるべく新しい写真をご用意していただけることや事前に顔確認をさせて頂ける事を望みます。
張り込みの際にも周囲には充分に注意していないと近隣住人や勤務先同僚などに怪しまれても調査そのものに支障を来す場合もあります。怪しまれていて対象者を尾行する所でも見られたら今後の調査もできなくなってしまいます。
開始場所より対象者が出てきたら尾行を始めていきます。
探偵にとって対象者との距離間は携わる探偵によっても多少の違いはありますが近すぎると対象者に察知されてしまう危険もあり、距離を取りすぎると見逃してしまいます。又、状況によりその距離間は自ずと異なってきます。これは経験を積み重ねる以外、教わってできるものではありません。
尾行していき、対象者が飲食店に入ったとします。調査内容によりその店内に潜入する場合もありますが浮気調査の場合にはまず入る事はなく、お店の外で張り込みます。これは飲食店内において不貞行為が行われる事は無いからで敢えて退店後も尾行を続けていく探偵の顔をさらす必要が無いからです。

退店後も尾行を続けていきます。対象者が大型商業施設や遊戯施設などに入った場合は一緒に入っていくしかありませんが小規模店舗であればやはり裏口を確認し出入口で張り込みを続けます。

対象者が人と合流した場合、合流した人物の顔写真を撮影、基本的には別れてもその対象者を尾行しますが浮気調査の場合、浮気相手と判断されたなら対象者と別れた後はその浮気相手に調査対象を切り替えて尾行、居住先など個人を特定できる様にします。
あくまでも徒歩尾行の素行調査の簡単な一例ですが要所要所の写真や映像を撮影し分単位の報告書にして依頼人に提供、ご報告致します。
尚、尾行、張り込みに関しては上記の様な簡単な一例においても1人では厳しい状況と言うのがお分かりかと思います。探偵1人ではどうしても限界があり、最低2人からのチームを組みます。

1人で素行調査を受ける探偵事務所があればそこは決してプロとは言えず、むしろ悪質な探偵事務所と思っても決して過言ありません。

侍の独り言・新宿の素行調査

探偵侍にとって銀座の次に余り印象の良くない場所が新宿歌舞伎町とその周辺地域である。

ただ新宿は昼夜を問わず日常、調査でよく赴く街のひとつでもあり、決して嫌いな街ではない。確かに尾行などの素行調査をする際に小田急、京王、伊勢丹、三越、高島屋などの百貨店や各種ファッションビルなどの商業施設内での尾行の難しさは対象者がエレベーターを利用する際などの点が上げられるが新宿の雑踏は昼夜を問わず、好きな街でもある。映画やドラマ、小説などの影響も過分にあると思うが新宿の街は都会の探偵の似合う街と言ってもけっして過言ではないだろう。

西口の高層ビル郡を中心に大都会を形成している新宿。

そんな新宿の中にあって北側というか新大久保に向かう日本最大の歓楽街と言われる歌舞伎町。

女性が接客するキャクラ、クラブ、バー、スナックから男性が接客するホストクラブなどの風俗店、各国のレストランや居酒屋を含む飲食店、映画館から遊戯店などのレジャー施設、大小の雑貨店から性風俗店、ビジネスホテルやラブホテルも乱立している眠らない街、歌舞伎町。

配偶者の浮気調査を含む一般的な素行調査から家出調査などで探偵侍もよく訪れている街である。

それなのになにが印象が良くないかって?

それは張り込みにおいての弊害である。

歌舞伎町やその周辺地域には昔から様々な暴力団組織の枝葉の事務所が数多く存在している。ひどいところだと1棟のビルやマンションに別組織の事務所がいくつか入っているというケースもある。

そんな事務所のあるビルやマンションやその近くに対象者が出入りするとどうしても近くで張り込みをするしかないのであるが張り込み始めて短時間で暴力団関係者がやけに警戒を始める。

張り込みにおいては通常でも周辺には気を遣うのだがそれ以上に気を遣わなければならず、中には声を掛けてくる人もいる。最初は警察関係かと疑心暗鬼に満ちて静かに聞いてくるのであるが一般人と判ると手の平を返したかのように横柄となり、「邪魔だ」「目障りだ」と言ってくる。探偵とは言えない弱みもあり、対応するが聞く耳を持ってはいないので、張り込み場所を移動するのであるが見づらい場所になってしまうことも多々ある。

本当に厄介である。

また最近では得体の知れない外国人もおり、一見したところ、不良外国人と判る人種も多く、下手にトラブルも起こしたくない。

都会の歓楽街と言われる場所お置いては付き物のことであるが信じゆくほど張り込みに気を遣い厄介な場所は少ない。

よくドラマや映画の世界では探偵は暴力団と親しい関係がよく描かれているがけっしてそんな事はない。

素行と生活習慣

素行調査を行うメリットの一つに「調査対象者の生活習慣」が見えてくるという部分がある。どのような人物でも数日間の素行調査を実施し、行動が確認できれば「行動パターンや考え方」が目前で確認できる。起床から就寝までの時間内での行動を把握し「通勤時間帯から起床時間を算出予想」したり「昼食時に何を好んで食しているか?」や「退社後にどのような人物と何処で時間を費やすか?」などもっとも有効な情報収集に適した調査方法と言える。

生活習慣を基本的にリサーチできたならば「休日の過ごし方」なども興味深い行動を情報として得る事ができる。平日の仕事後に時間的余裕が原因でできない行事を誰と何処で過ごし、どのような目的が存在しているのか「接点を持った人物を調査」することによって解明することが可能となる。

基本的な素行調査は上記の流れが一般的である。

特殊な例では「不正の事実確認」を素行調査で行う企業も存在していることからも「情報の確実性」や「結果が得られやすい」などの面から判断して利用し「会社の利益損失を防ぐ」意味合いでは需要があるといえるだろう。

素行調査の要

各種の事情により尾行し素行調査を実施する案件は多く世間に存在する「事実確認を行う調査」では最も信憑性が高く調査結果が出やすい調査と思う。

取引先がイマイチ信用できない会社であったり、新たに身内になる人物がどうも素行不良な一面を持ち合わせているなど。

行動や立ちより先・合流し接点のある人物などから総合的に不透明な部分を明確にしてゆく。素行調査で得られた結果を基に「大切な判断を下す」こととなる。

素行調査を実施する上で重要な事は「何が知りたいか明確に指示」することである。

探偵や興信所に相談し調査委任契約を結ぶ時点で押さえておきたい重要なポイントである。その他には調査を実施する時間帯を事前に取り決めて素行調査を行えば「細かい連絡」の多くも省けるメリットがありスムーズな調査を行え、無駄な調査時間を省けることに繋がってゆく。

素行調査は体力も必要

尾行による素行調査を行う探偵にとって体力は重要な要素のひとつと言える。

まず開始場所においてもいつ出てくるか判らない対象者を待つことから始まる。

いわゆる張り込みである。ただひたすら待つ。

そして対象者が出てきて尾行となる。

ゆっくり歩いてくれれば問題ないのだが時には小走りに移動する場合もある。必然的にこちらも小走りとなる。

対象者はどこかの喫茶店か飲食店に入る。ゆっくり座って飲んだり食べたりしているのかもしれない。しかし、探偵は特命がない限り、同じ店に入ることは基本的にしない。出入口の見える場所で張り込みの開始である。もちろん、その前に店に周辺を確認し別の出入口や状況を確認する。

例えば浮気相手と喫茶店で待ち合わせしていたとする。

1時間後に2人で出てきた。再び尾行する。

そしてレストランに入り、軽くお酒を飲み、食事をしている。

探偵は同じようにひたすら表で張り込む。

2時間後に2人はレストランから出てきて歩き出す。尾行を開始する。

そして2人はラブホテルへ。

2時間で出て来るか宿泊するかも判らず、ひたすら張り込む。

ホテルの中の2人はとにかく楽しんでいるのだろう。その後、寝てしまっている人ももちろんいる。

外で張り込む探偵にとっては状況が極寒だろうか猛暑だろうが大雨、大雪でも関係ない。

ひたすら待つことなのである。

何時間後にやっと2人が出てきた。

そして別れる。しかし、尾行はまだまだ続く。

浮気相手の特定である。

対象者と会っていた浮気相手の家を突き止めなければならない。

更に尾行が続く。まっすぐ帰宅してくれれば良いのだが。

この井連の状況が10数時間続くことがある。イヤ、24時間以上の時もある。

体力がものをいう職業なのは理解して貰えたかと思う。

健康管理も体力の一部なのである。