侍の独り言・GPSと素行調査

探偵にとって難しいのが車の尾行をする素行調査です。特に都心ではかなり難易度は高くなります。

よく「オートバイを使うので見逃しません」などの同業者の広告がありますが実際の尾行では???です。確かに短時間の尾行ではオートバイはもっとも有効なのは事実です。しかし、車を運転される方ならおわかりになると思いますが運転手にとって後ろから来るオートバイは気になる存在であるのも事実です。まして追い抜いてこない。怪しさそのものです。長距離や長時間の車の尾行には不向きです。まして天候にも左右されます。やはり車には車での尾行が基本です。

しかし、都心には信号が多く、車の量も半端ではない。交差点の信号に1回でも引っかかると対象車輌との間には10台前後、いやそれ以上の車が間に入ってしまうこともざらにあります。この様な時に役に立つのがGPS発信器です。この画期的な発信器により例え少しの間、目視の尾行が出来なくても追いついたりする事が可能になりました。以前は極端に言うと、信号で引っかかり、ハイ、サヨナラーというケースも多くの探偵は経験していたと思います。

この装置の普及によりどれだけ多くの探偵が助かったか。いや、逆にどれだけ浮気の証拠が取られた事か。それでもGPS発信器だけでは証拠には全くなりません。あくまでも参考情報にしかならないのです。

やはり探偵が近くにいてその行動をマークしなければならないのです。あくまでもGPS発信器は探偵の素行調査をフォローするだけのものなのです。

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