探偵の悲しい性(さが)・1

皆さんもそれぞれ携わっている職業の違いがあれど、それなりに「性」をお持ちではないかと思います。他人にとって何でもない事でも気になってしょうがないという事はあると思います。例えば、料理人がプライベートで別の店に食べに行っても味付けや切り方、盛り方、食器などが気になってしょうがない。販売員が同業の別店舗に行けば商品構成、レイアウトなどが気になってしまい、個人的なデートやショッピング、食事も楽しめないという悲しい「性」を持っている人も少なくないと思います。探偵という職業においても様々な悲しい性があります。

まず地理です。素行調査において対象者の自宅や勤務先など関連施設周辺の地理は調査前には下調べとして徹底的に頭にたたき込みます。しかし、対象者はどこに行くかは判らない。だからこそ依頼者は私どもに素行調査を依頼するのだけれど。東京において細かい道までは無理でも幹線道路、各鉄道路線図はこの探偵事務所に入った時点からたたき込まされました。もちろん何区や市町村が答えられるくらいにです。また駅周辺や繁華街周辺の道は勿論の事、商業施設などもです。出来る限り記憶しておくと意外に素行調査で助かる事が多々あります。更に依頼者との相談時でも大いに役立ちます。対象者の自宅近くに住んでいるが如く、すらすらと話せる事によってベテランと思われ、安心感を与える事もでき、依頼に通じるのです。

私は仕事やプライベートで外出する際、時間に余裕を持って出て、駅や繁華街周辺を歩き、記憶に留めて置くようにしている癖がついてしまいました。

悲しい性(さが)なのでしょうね。

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