探偵さんって、実際にやっているひとはどんな人なんだろうと子供の頃から思っていました。
どうしても映画やドラマのイメージが強くて、ちょっとアウトロー的な雰囲気の影のある人達なのかなぁと勝手に思い込んでいました。
実生活で本物の探偵社の人と会ったのは、職場でです。
当時勤めていた会社で、中途採用の社員さんを雇う際に探偵社に依頼をしていたためです。
全ての中途採用者を探偵社で調べていたわけではもちろん無いはずで、
おそらくそれなりのポストの人を採用するときに、依頼していたようです。
私は受付勤務だったため、探偵社の人が来社した際に、一番最初に接客をしていました。
私のイメージとは全く違い、とても穏やかで優しくて楽しい雰囲気の紳士が探偵社の人でした。
しょっちゅう顔を合わせていて、きさくに話しかけてくださる方でしたし、人事担当の人も軽口を叩きあう仲の良さだったので、次第に私も雑談をしたりするようになりました。
探偵さんってどんな人がなるんですか?
なんて質問にも気さくに応えてくれましたが、やはり中々精神的にはきつい仕事も多いようで、若い人などは長期勤めれる人があまり居ないとおっしゃっていました。
質問にはなんでも応えてくれるようでありながら、いつも楽しい話題の方へ上手く交わすのも上手な人でしたが、それもやはり探偵という仕事ならではでしょうか。
個人のネタやどんな仕事をしたかなどは口が裂けても人には話さないと言っていたのが印象的でしたね。