侍の独り言・京都の夫殺人事件

青酸性毒物により夫を殺人したとして逮捕された女性については連続殺人事件というか未曾有の大事件に発展しそうな状況で、これからの取り調べなどの経過についても侍は個人的にも興味を持っている。

ただ探偵としては曖昧な結婚相談所の実態には驚いており、結婚調査の重要性を改めて強く訴えたい。

あくまでもニュースやワイドショー的な番組からの情報で真偽は不明であるが殺された夫との婚姻期間中にも別の結婚相談所に登録して次の相手を探していた言う。

別宅を登録していたのか、女性の申告を真に受けていたのか。別の結婚相談所では婚姻歴も過小に申告していたという。やはり申告を真に受けていたのであろう。

結婚相談所では登録した人について細かく調査することはないのであろう。確かに登録した全ての人の調べたら、その労力やコストは莫大なものになってしまい、誰も結婚相談所を開業しないだろう。それでも申告を真に受けて紹介してしまう安易さには疑問が残る。こう感じているのは侍だけなのであろうか。その安易さにより結婚詐欺師なども増加している。これは婚活パーティーなどにも言える事なのだが相手が申告した身上や身元を信じざるを得ない。何しろ信じる事から始まるのである。まず相手は絶対に独身である事から始まる。まさか既婚者とは誰もが思っていない。しかし、交際が始まり、親族が調査を依頼してきて既婚者である事が判明したケースもあった。

探偵が実施する結婚調査。この殺人容疑が掛かった女性が対象者だったらと考えてしまう。探偵という職業病かも知れない。

過去の死別した元の夫達については殺人を断定する事はなかなかできないと思う。しかし、葬儀の後の対応や資産の売買などの状況を調査することは通常の調査範囲だし、元亡き夫達の親族などから聞き込みをする事も当然、実施する。それによりこの女性の裏側の部分を垣間見れたかも知れないと思っている。死別した元夫達の親族はこの女性と再婚したことも知らされず、葬儀の段で再婚した妻だと知ったという。そして所有していた資産を妻として相続、全てを売却してしまっている。余計なオサワではあるが死別した元乙立の位牌はどうなっているのだろうとも思っている。いずれにしても各親族はこの女性に対して良い印象は持っていない事は確かであろう。

この連続殺人容疑の女性によって探偵が実施する結婚調査の重要性は再び認識されると信じている。確かにこの事件は希有なケースかも知れないが結婚詐欺を含め自己申告を守る傾向には警鐘を鳴らせたかと思う。

間違った個人情報保護法の解釈についてももう一度、有識者できちんと考えてもらいたい。

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)